2016年08月

その他(過去10年)

T様邸

設計：空間工房用舎行蔵

OM様邸（坪単価66.0万円）
認定低炭素住宅
LIXILメンバーズコンテスト2014入賞

　以前は、マンションに住まわれていたお施主様。戸建てを考え始めたころから、こんなことを周りから言われるようになりました。「戸建て住宅は寒い」。寒さの苦手なお施主様は、それでも子供の発育環境を考えてマイホームを建てることを決意されました。
断熱材の仕様や換気設備の仕様を検討し、風・光・プライバシーを考慮しながら窓設計を行い温熱環境を整えることにより、14帖用のエアコン1台で家中を快適に保ちます。
さらにこの家は、太陽光パネルの設置によりエネルギーの収支がゼロとなるゼロ・エネルギー住宅（ＺＥＨ）です。

O様邸 （坪単価95.0万円）
O様邸は、防火地域という木造住宅には非常に厳しい地域で特殊な設計法を用いて建てた住宅です。工務店だけでなく設計事務所も兼務するからこそ実現することができた住宅です。
構造材の中心は杉で、床や屋根といったパネルも「杉板パネル」を使用しています。杉は無垢材の中でも断熱性能に優れるため、その材料の特性を生かし、空気の流れを設計することで、夏はエアコン1台で、冬は蓄熱式の暖房器具1台で家中を快適に保つことができます。
また、太陽光パネルも設置しているので、光熱費の収支は1年を通して±0円。
さらに経済面だけでなく、家のどこへ行っても快適なのでヒートショックを防ぎ、健康な生活を送ることができます。そうです、最近よく耳にするＰＰＫ（ピンピンころり）を可能にする住宅です。

粉焼庵

　築86年の理容室を鉄板焼きバーへリノベーションした物件です。
解体時に突如姿を見せた丸太の梁材。当初の予定では、予算の関係上天井を設けて小屋裏は見せない予定でしたが、これはこの店のシンボルとして化粧で見せるべきと考え、「ものづくりの心」に火がついて、利益を削ってでも天井を設けないこととしました。
　工務店が直接お施主様と契約をするからこそ、こういう判断が瞬時にできるのです。

K様邸（坪単価43.4万円）
長期優良住宅化リフォーム推進事業採択
LIXILメンバーズコンテスト2015入賞

お施主様は築41年の戸建て住宅を購入し、親世帯と一緒に暮らすための2世帯住宅へのリフォームを希望されていました。さらに中古住宅と言えども、耐震基準は現行法レベルを確保し、断熱性能はある程度高く欲しいというご要望でした。
ならば中途半端なことはせずに、国の定める最高基準の性能に引き上げて長期優良住宅化リフォーム推進事業に挑戦してみませんか？と提案させて頂きました。
そして、中古住宅ならではの数多くの制限の中でベストを尽くした結果、国土交通省から助成金200万円を受けることができました。
さらにこの住宅は、リクシルメンバーズコンテスト2015のリフォーム部門の敢闘賞も頂くことができました。

I様邸

設計：koyori

F様邸マンションリノベーション （㎡単価15.27万円）
駅前の築35年の中古マンションをリノベーションした物件です。
お施主様は、無理して戸建て住宅ではなく、マンション購入で1000万+リノベーション1000万＝計2000万円以内で快適な理想の空間を望まれました。
マンションでも「木の家」をコンセプトに計画したこの家は、温熱設計にも力を入れており、そのレベルは東北地方レベル。約40帖の空間を12帖用のエアコン1台で快適に保ちます。
また、近年のマンションリノベーションの増加に伴う、下階との騒音トラブルの増加に配慮して、材料の選定に力を入れ、国内では珍しいΔＬＬ4とΔＬＨ4の両方をクリアする乾式2重床を採用しております。これによりお子様の追いかけっこ等の行動に関して、それほど過敏になる必要はなくなります(個人差はあります)。

Y様邸 （坪単価40.0万円）

Ｙ様邸は、弊社の標準仕様に「断熱等性能等級４」と「無垢床材」をプラスした住宅です。
敷地条件としては、南側に２軒の隣接する住宅があるため「日当たり良好」という訳ではありませんが、それを設計でカバーしました。現地調査で２軒の家の間に採光を得ることができるポイントを見つけることができたので、そこに階段+吹抜けを設け、これを軸としコンパクトかつ経済的な平面プランニングを行いました。
また、補助金関係を事前に説明することで、コストはアップするものの断熱性能を高める必要性を感じて頂き、断熱等性能等級４をクリアする設計となりました。弊社では外皮性能を仕様規定ではなく外皮計算で行うため、お施主様のコストアップを少しでも抑えることができます。これが工務店と設計事務所の二足の草鞋を履く弊社の強みとなります。

M様邸（認定低炭素住宅） （坪単価51.1万円）
お施主様とはある1つの土地についての相談から始まりました。「立地条件と予算は理想的だが、南側に住宅があるため日当たりが心配」というもので、話を更に深めていくと、親御さんが以前に住まわれていた家の南側に住宅があったために、家の中が暗かったという経験から親御さんからの賛同を得られなかったようです。早速現地へ行き周辺状況を確認。建物配置とプランニングでカバーできると判断した為、その旨をお施主様にお伝えしたところ、「その様な後押しを得られてよかった」と土地購入と弊社での建築を決めて頂きました。
設計のポイントは日当たりです。その土地に建っていた以前の住宅は、敷地北側に駐車場があり建物は南側にありましたが、新たなプランでは南側に駐車場と庭を設け、南側隣家との距離を保ち日射環境を整えました。また東西に関しては、敷地の形状変更による費用と日当たり具合を吟味しながら配置し、さらに、隣家の高さや形状から隣家の1日の影の動きを計算し、効率よく採光がとれる場所に吹抜けを配置し、吹抜けを中心としたプランニングを行うことで家中が明るくなるようにしました。